ともみ先生のハッピー子育てライフ第14回 むし歯予防で歯みがきより大切なこと
みなさん、こんにちは!
雪が溶けだし、春の予感がしてきましたね!
当院は子育て中のママスタッフが多いため、この季節になると受験・卒業・入学と少しソワソワ・ワクワクしています。
これは昨年のとある公園の桜です(^^)今年も桜、楽しみです♡
さて、春が近づくと命の芽吹きを感じてワクワクする一方で、花粉が舞う厄介な季節。
私は花粉症なので、鼻水・くしゃみ・目のかゆみの症状がでると春がきたな~と実感していたものです。特に妊娠中はお薬が飲めないので、とても辛かったのを覚えています。
でもでも最近は、、、毎日のあいうべ体操と食改善の効果で鼻水・くしゃみがほとんどなくなく、目のかゆみはなくなりました!
そして今年はさらに、「鼻うがい」という方法も手に入れたので、ますます花粉が怖くなくなりました(^^)b
当院では、「口呼吸から鼻呼吸へ」を目標に診療を行っております。そのため鼻炎症状に対しては鼻を通りやすくするツボや体操の指導のほかに「鼻うがい」を指導しています。CMでも耳にしたことがあるかと思いますが、「鼻うがいは痛くない!」んです!!その理由は、浸透圧!体の細胞と同じ濃度のミネラルが含まれた液体でうがいすると全然痛みなく、とってもすっきりします☆鼻はウイルスや花粉などの異物を体に侵入させないようにする天然マスクです。鼻うがいで定期的な洗浄を!
※鼻うがい(商品名:サイナスリンス)は当院にて販売しております。大人用・お子様用の専用ボトルと洗浄液をつくる粉があります。物品の購入のみの来院も大歓迎です!
さて、今回はむし歯予防において、歯みがきより大切なことについてお話します。
それはずばり・・・「食生活」です!
今回はある本をご紹介したいと思います。
その題名は「子どものむし歯予防は食生活がすべて」。
衝撃的な題名ですよね。この本を読んで私の常識は180°変化しました。
それでは、そんな衝撃的な内容の一部をご紹介します!
この本の著書の黒沢先生はご夫婦ともに歯科医師で、4人のお子さんがいます。
お子さんたちはアトピーがひどく、ご夫婦は何か打つ手はないかと共著者の幕内先生(管理栄養士)のもとに駆け込みました。そこで、「食生活の近代化により歯並びの乱れとむし歯が発生する」という多くの事例をみて衝撃を受けたそうです。そして本当に食事改善することで、むし歯ができないのかを調べるため、とある実験を行いました。
その実験の内容が「食生活改善をしたうえで、12歳まで子どもたちに一切歯みがきをさせない」というもの。
もちろん、定期的なメンテナンスもフッ素塗布も一切なし!そのため歯には歯垢がべったり...町の健診を受診すると「ちゃんと歯みがきをしなさい」と指導を受けるほどだったそうです。
そんな4人の子どもたち、実験の結果はどうだったかというと、、、
な、なんと!歯みがきを一切しなかったにもかかわらず、むし歯は1本もできませんでした!
しかも悩みだったアトピー体質も改善したそうです!
さらに、ご両親ともに顎が小さく矯正経験があったのにも関わらず、お子さんたちは矯正が必要ないほど顎が成長したそうです!
アメージング!!!
子どものむし歯予防は、歯みがきではなく、食生活がすべてだったのです!
さらに食生活の改善で、体質改善、あごの発育等様々なメリットがあったのです!
さて、気になる黒沢家が実践したの「食生活改善10ヶ条」の内容は、
1. ご飯をきちんと食べる
2. 発酵食品を食べる
3. パンの常食はやめる
4. 液体でカロリーを摂らない
5. 未精製のご飯を食べる
6. 副食は季節の野菜を中心に
7. 動物性食品は魚介類を中心に
8. 砂糖・油脂の取り過ぎに注意
9. できる限り、安全な食品を選ぶ
10. 食事はゆっくりと、よく噛んで
さらに黒沢先生が実際、診療で子どもたちに伝えている「むし歯予防3箇条」についてもご紹介します。
1. おやつは時間を決める
2. 夕食前の1時間は飲食しない
3. 甘い飲み物を冷蔵庫に買い置きしない
ただし、このお話には続きがあります。
長男、長女は実験終了後の中学生の頃に、なんとむし歯ができてしまったんです(T-T)
その理由は、親の管理が届かないところで食生活の乱れがおきたことと、歯みがき習慣がなかったこと。
幼少期からの正しい生活習慣は、その後も継続されていきます。
逆に、間違った習慣から正しい習慣に軌道修正するのは容易なことではありません。
黒沢先生の勇気ある実験の教訓を生かして、みなさんは正しい食生活と正しい歯みがき習慣、そして定期的な歯科医院でのメンテナンスを受けるという、ベストな生活習慣を身に着けさせてあげてください。
また補足として、あごの骨が溶ける恐ろしい病気「歯周病」は歯みがきと歯科医院のメンテナンスがなければ防ぐことができません!これについては、後ほどブログで、詳しくご紹介していきます。
この著書を読み、私のむし歯予防における考え方も大きく変化しました。
現在神の前キッズデンタルパークでは、管理栄養士1名、栄養士2名が在籍し、むし歯予防をスタートして間もなくのタイミングで、砂糖の摂り方について患者さんとお話する機会を設けております。しかし食生活は年齢とともに変化します。そのことを踏まえ、今後は定期的に栄養士が関わるような予防プログラムを組み、むし歯予防のみならず、多くの生活習慣病を予防することを目標にしていこうと思います!
また、私もこの著書を参考に食事改善を実行中です!(歯みがきは普通にしていますが…(^^;))
これは、クリスマスの時の我が家のパーティー料理です。
さつまいもの天ぷらとごぼうのフライです。
子どもたちの大好きなカミカミメニューです。
食事改善って言ってもうちの子小食だし、野菜食べないし…と思っているあなたへ!
子どもたちがモリモリ食べてくれるおいしい野菜料理やノンシュガースイーツをご紹介!
詳しくはともみ先生のインスタグラムをチェック!!(ikkatai tomomiで検索!)
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)