ともみ先生の“ハッピー子育てライフ”第4回 赤ちゃんを口呼吸にさせないだっこの仕方
間もなく梅雨入りを迎えそうなこの頃。みなさん体調はいかがですか?
娘はちょっぴり鼻水が出ておりますがとても元気です。
さて、今回は赤ちゃんを口呼吸にさせないだっこの仕方をお話します。
みなさん、口呼吸の恐ろしさをご存知ですか?実は口呼吸は万病の元なのです。
例えば、お子さんで心配な喘息やアトピー、ADHD(注意欠陥多動性障害)、成人に多い高血圧、睡眠時無呼吸症候群、関節リウマチ、誰でもかかる可能性のある花粉症、インフルエンザ、便秘、蓄膿症、うつ、パニック障害などなど…これらは全て口呼吸によって引き起こされる可能性があるといわれています。
(参考:自律神経を整えて病気を治す!口の体操あいうべ 今井一彰医師 著)
私たちは日々多くのお子さんを診ていますが、なんと0才のお子さんでもお口がぽかんと開いている子が沢山います。しかし元来、赤ちゃんは鼻呼吸の達人なのです。なぜなら赤ちゃんがおっぱいを飲むとき、必ず鼻呼吸になっていますよね。『鼻=息をすることろ』『口=お話をするところ&ご飯を食べるところ』なのです。
ではなぜ赤ちゃんは口呼吸をするようになってしまうかというと、「だっこの仕方」や「寝かせ方」「離乳食の与え方」が間違っているからです。
赤ちゃんは自分で姿勢をつくれません。周りの大人が赤ちゃんの口が開かない姿勢をつくってあげることがとても大切なのです。
こんな赤ちゃんをみかけることはありませんか?顔が後ろにのけぞってお口を開けたまま寝ている赤ちゃんです。
赤ちゃんはお母さんのお腹の中で丸まっているため、背中がCカーブになるようにだっこしてあげないと、このような姿勢になってしまいます。また寝かせ方も同じです。(寝かせ方については第2回、第3回をご参照ください)
それでは赤ちゃんの背中がCカーブになるだっこの仕方をお話します。
首がすわるまでは縦抱きはNGです。横抱きの際もとっても大切な首をしっかり支えるため「首枕」と「おひなまき」をしてだっこするのがおすすめです。
そのままだっこする場合は
1.全身を丸く
2.手足を伸ばさない
3.ねじらない
ようにだっこをします。
首がすわって縦抱きするときは、足がM字になるようにしてお母さんの身体に密着させます。そうすると自然に背中が丸くなります。
だっこ紐でおすすめなのはスリングです。スリングは赤ちゃんをまんまるに抱くことができるので新生児の頃から3才頃まで長く使用することができる優れものです。慣れるまでは使いにくいという声もありますが、始めの頃はおひなまきをして入れてあげるとすんなり入れられます。
娘も保育士のスリングだっこでぐっすりです。
抱っこの仕方はとても重要ですが、向き癖や筋緊張があるとうまく丸くなってくれない赤ちゃんもいます。その際は筋の緊張をほぐすマッサージなどを取り入れる方法もあります。
赤ちゃんもそれぞれ個性があるため、その子に合わせたケアが必要になります。自分のだっこが本当に大丈夫か心配になった方、まんまるだっこが上手くできないと悩んでいる方はお気軽に当院にご連絡ください。