ともみ先生のハッピー子育てライフ第16回 むし歯だけじゃなく、糖尿病も肥満も血管疾患も予防する「正しい食べ方」のお話
先日子どもたちの通うこども園の運動会が行われました。コロナ窩になってからイベントを無事開催できることの感謝と喜びはひとしおですね。年長の長女は10分以上も演技をする「マーチング」をクラスみんなで力を合わせ大成功させていました。こども園の先生方の熱心なご指導のおかげで、親の知らぬ間に子どもたちはどんどん成長していて、感謝と感動の気持ちいっぱいの運動会でした。
さて、みなさん夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?長期休みになると、子どもたちは必然的におうち時間が増え、親のいないすきをついておやつをだらだら食べたりジュースをチビチビ飲んだりして、「夕ご飯いらな~い!」なんてことはありませんでしたか?ギクッとした方、ご安心ください。実は私自身も子ども時代の休みはそんな感じでした(^^;)きっと誰もが経験することではないかと思います。
しかしご注意ください!実はこの「だらだら食べ」「チビチビ飲み」がむし歯を進行させる大きな要因なのです!
食事をするとお口の中ではこんなことが起こっています!
① 食べ物や飲み物の糖分を栄養にして、むし歯菌が「酸」を作る。
② 酸が歯の表面を溶かす(脱灰)
③ だ液の働きで酸が中和され、歯の表面の溶けた部分が修復される(再石灰化)
これは甘いものに限らず、どんな食べ物、飲み物(水・お茶を除く)を食べても起こる変化です。
歯が溶けだすのはPh5.5を下回るとき。グラフでいうと赤色になっている時間が歯が溶けている時間です。食事をした3~5分後にはお口の中は酸性傾き、だ液の力で約1時間かけて少しずつもとのPh6.8まで回復します。
規則正しい食事の摂り方だと、脱灰が起こる回数が少なく、歯が酸性の時間も短いのでむし歯ができにくいです。
一方間食が多かったり、だらだら食べだと、お口の中はいつまでも酸性状態から回復できず、歯が溶け出す時間が長くなってしまいます。
また間食が多い方は、むし歯にもなりやすい上に、肥満や糖尿病にもなりやすくなります。
それは、お口の中では酸性状態から回復するのに時間がかかるように、血液中の血糖値にも正常値に戻るまで時間が必要です。間食が多かったり、だらだら食べると高血糖状態が続き、血液はドロドロ、血管は詰まりやすくなってしまいます。
また、人間は規則正しい生活をすることで、体内時計が整い心も体も調子がよくなります。休みの日になると「昼まで寝ている」「夜更かしをする」「いつもしない昼寝をする」などいつもと違う生活リズムになると体内時計が狂い、お腹が空きにくくなったり、体がだるくなったり、頭がぼぉ~としたり、心が沈んだりします。1日1日をイキイキ、ワクワクして過ごすためには、長期休みに入っても、できるだけいつもと同じ生活リズムを送れるように、ご家族みなさんで工夫してみましょう!