ともみ先生のハッピー子育てライフ第15回 ジュースとアイスの害と上手な付き合い方
どんどん日が長くなり、仕事が終わってもまだ明るい!!と思うと少しだけテンションあがりませんか?私はこの時期になると、朝は4時半には目が覚めます。朝日と共に起き、日暮れと共に寝る。人間は本来動物なので、夏と冬では日照時間が異なるため睡眠時間も変化するのだそうです。眠育を学んだ際にそのことを知り、その際は朝早く起きるなんて無理!と思っていましたが、つぶつぶと出会い、食事改善をした成果か、最近はすこぶる寝起きがよくなりました。変われば変わるのもだなとつくづく思う今日この頃です。
↓これはつぶつぶの伊藤信子先生とコラボしたイベントでの写真です。
さて、夏が近づいたこの季節。
私や衛生士は口を酸っぱくしてお伝えしていることがあります。
「夏はむし歯が進む季節です。ジュースとアイスの摂り方にご注意を!!」
今回はむし歯予防におけるジュースとアイスの害と上手な付き合い方についてお伝えしていこうと思います。
さっそくジュースとアイスの害についてお話していきます。
ジュースもアイスも冷たい状態で摂取するものですね。
・ジュースの状態だと甘くておいしかったはずが、そのジュースを凍らせてシャーベットにしたら甘くない!!
・溶けたアイスは甘すぎておいしくない!
なんて経験ありませんか?
これは冷たいと甘みを感じにくいという舌の受容体が関係しているため、冷たい状態で摂取することを想定しているアイスやジュースには想像より大量の砂糖が使われています。
例えば、こども用100%リンゴジュース(小さいパック)には約15g(スティックシュガー5本分)の砂糖が、ソフトクリーム1個には約24g(スティックシュガー8本分)の砂糖が含まれています。
お子さんの砂糖の摂取目安量は20gまでと言われていますので、冷たい甘いものをとってしまうと一日の上限を簡単に超えてしまいます。
砂糖には様々な害があります。
・むし歯、肥満の原因
・血糖値を急上昇させる⇒インスリン(血糖値を下げるホルモン)の効きが悪くなる⇒糖尿病になる
・骨が溶ける
・炎症を起こしやすくなる(風邪をひきやすい、傷の治りが悪い、アレルギー体質)
・うつ傾向になる
・常に身体がだるい
・冷え性
・依存性がある
・反応性低血糖を起こす(※反応性低血糖の症状はこちら↓)
(出典:砂糖はも~いらない!!監修 真弓定夫)
特に、ジュースやアイスは家の冷蔵庫に常備されていることが多いためとても厄介な代物です。冷蔵庫に常備されてしまうと・・・
・毎日摂取してしまう(習慣化)
・なくなったら補充されるためやめられない(依存性)
・チビチビ飲み、頻回食べしたくなる
・味がない水よりジュースがほしくなる
・ジュースでお腹がいっぱいになりごはんが進まない
など、負のスパイラルが永遠と続き、その結果上記のような不調が引き起こされます。
子育てライフ14回でご紹介した「こどものむし歯予防は食生活がすべて」(著 黒沢誠人 幕内秀夫)の中で「むし歯予防3箇条」でもジュースについて記載があります。
「むし歯予防3箇条」
1.おやつは時間を決める
2.夕食前の1時間は飲食をしない
3.甘い飲み物(+アイス)を冷蔵庫に買い置きしない
(※私はこの3番目の項目にアイスを追加してお伝えしています。)
実際の症例で、たった4ヶ月でむし歯が急激に進行してしまった患者さんがいて、食生活の聞き取りをしたところ、アイスを毎日食べていたということがわかりました。
かといって、ジュースとアイスを一生食べないようにする!なんて現実的ではありませんね。我慢は続きません。いつか必ず反動がきます。
そこで、上手な付き合い方をご紹介します。
1.ジュース・アイスは買い置きをせず、お出かけをした時だけにする!(メリハリ)
2.水分補給は絶対水(またはお茶)※スポーツドリンク、イオン飲料、フレーバーウォーターはNG!
3.ジュースを飲む際は飲み切りサイズで与える(ペットボトルNG!)
4.やっぱりアイスがやめられない!というときはノンシュガーで手作りする
(詳しくはインスタ@ikkataitomomiまたは当院で無料配布している神の前ミラクルレシピをご参照ください)
「こどものむし歯予防は食生活がすべて」の著書幕内秀夫先生は、砂糖は煙草と同じドラックと位置付けています。
お子さんが喜ぶからついつい沢山あげてしまいたくなりますが、本当にそれが子どもたちのためになるのかを今一度よく考え、生活の見直しをしてみていただけると幸いです。