フッ素ってなあに?
フッ素は、自然界に広く分布する元素のひとつであり、土や水をはじめ、果物・野菜、お茶やお味噌汁など普段口にしているものにも含まれる必須栄養素でもあります。
フッ素には、歯を硬く強くし、むし歯が出す酸を抑制する作用があるため、定期的にフッ素(フッ化物)を歯に塗ることによって、むし歯の発生を防げます。
むし歯のはじまりとだ液の働き
むし歯はどうしてできるの?
お口の中の歯垢(プラーク)の中にいるむし歯菌が、食べ物から栄養をとり、糖を分解して酸を作ります。この酸によって歯の表面からミネラル成分(カルシウム・リン)が溶け出します。これがむし歯のはじまりです。
だ液が歯を守っています
だ液には、酸を中和する働きや、酸によって溶かされたミネラル成分を元にもどす働きがあります。 この働きが、溶かされる成分量に追いつかないと、むし歯になってしまうのです。
フッ素はどのようにしてむし歯を防ぐの?
フッ素はおもに3つの効果によってむし歯の予防・進行抑制に効果を発揮します。
溶け出した歯の成分が元に戻る(修復される)再石灰化を促す
むし歯の原因菌が出す酸によって溶けたエナメル質を、だ液に含まれるリンやカルシウムで修復することを『再石灰化』といいます。フッ素を歯の表面に塗ると、通常よりも速いスピードで再石灰化を促進することができます。
歯質を強化する
フッ素を歯に塗ることによってエナメル質にフッ素が取りこまれると、再石灰化の際にフルオロアパタイトという硬いエナメル質の結晶が作られます。この結晶によりミネラルが溶け出しにくくなるため、むし歯にもなりにくくなります。
酸の産生を抑制する
むし歯の原因菌は、歯に付着した砂糖を栄養として酸を作りますが、このとき歯の周りにフッ素があると、むし歯の原因菌の働きを弱めることができるため、酸の産生量も抑えられます。
当院おすすめの
フッ素ケアメニュー
スタンダードフッ素ケア
フルオール・ゼリー
高濃度(9,000ppm)のフッ素薬剤です。歯に塗りやすいゼリータイプで、歯の表面に塗ることで、むし歯予防効果を維持できます。スターターパックを購入した方は、フルオール・ゼリーを無料で1年間回数制限なく塗ることができます!
Check-Upジェル
低濃度(950ppm)のフッ素ジェルで、毎日の歯みがき時にも使用できます。ソフトジェルでお口のすみずみまで広がりやすいのが特徴です。
Fバニッシュ
高濃度(22,600 ppm)のフッ素薬剤で、むし歯がある部位に部分的に塗布してむし歯の進行を抑制します。水を含むと固まりますが、飲食したり舌でふれるととれやすくなります。
さらに予防効果を高めたい方に!─ スペシャルケア
バーニッシュ ¥1,650(税込)
海外製の高濃度(22,600ppm)のフッ素薬剤で、歯面全体に塗ることができます。歯面全体に白い膜が張り、飲食してもとれないので、歯にフッ素がじわじわ浸透し歯質を強化します。濃度は高いですが、唾液中に溶け出す量は少ないため、海外では赤ちゃんにも使用するほど安全性に配慮されています。
イオン導入 ¥2,200(税込)
専用の機械を使用してフッ素をイオン化し、歯に浸透させる処置です。歯の表面のエナメル質だけでなく、歯の内部にまで成分を浸透させられるため、歯の内側から歯質を強化します。
- ・自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・チタン、チタン合金、レジン(プラスチック)などでできた詰め物・被せ物が変色したり、表面性状に影響を及ぼすことがあります。
- ・人によっては過敏症状が現れることがあります。
- ・塗布後約30分は洗口できませんが、薬剤の残留するだ液は吐き出し、飲み込まないようにしてください。
- ・発疹などの異常が現れたときは使用を中止し、医師に相談してください。
- ・すでにむし歯になっている部分のみ保険診療(保険適用)となりますが、それ以外は自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・飲み込まないようにしてください。
- ・歯面に付着させるため、塗布後4~6時間は歯ブラシやフロスでの清掃を行なわない、舌で歯面に刺激を与えない、固形物を食べないようにしてください。
- ・自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・潰瘍性歯肉炎や口内炎のある方には適用できません。
- ・ロジン(天然樹脂)のアレルギーのある方には適用できません。
- ・人によってはアレルギー反応が生じることがあります。その場合は医師の診察を受けてください。
- ・本薬剤塗布後24時間は、ほかのフッ素薬剤による歯面塗布などは適用できません。
- ・飲み込まないようにしてください。
- ・歯面に付着させるため、塗布後4時間は歯ブラシやフロスでの清掃を行なわない、固形物を食べない、温かい飲料を飲まない、洗口剤などアルコールを含有するものを避けてください。