ともみ先生の“マタニティライフ”第20回 「切迫早産のため入院」
※これは令和元年12月に書かれた文章です※
みなさん、こんにちは。
実は今、切迫早産のため入院中です・・・外はどんどん寒くなって雪も降っていると聞きますが、私は安静療養中のため外の変化を感じることもなく、時間の経過も忘れてしまうような1週間を過ごしています(^^;)今回は入院に至るまでの経緯と入院生活について書きたいと思います。
また本文に入る前に、私が急に入院することで、お約束いただいていた患者さんやスタッフもみんなに多大なご迷惑をおかけしたこと、この場をおかりして謝罪申し上げます。この度は誠に申し訳ございませんでした。
私が入院に至った切迫早産ですが、切迫と聞くと赤ちゃんが今にも生まれちゃうよ!!という状態のように感じますが、私の場合はそうではなく、赤ちゃんはいたって元気。子宮口も緩んでいるわけではありませんでした。では何が問題だったかというと、だらだらと続く出血でした。
実は出血する前日、小児歯科医の勉強のため東京に単身で出張していました。つわりも落ち着き、体の不調も特になかったため、新幹線の往復5時間の旅もなんのその、移動中はしゃきしゃき歩き、講習も真面目に受講してきました。さすがにちょっと疲れもたまってきたかなと感じていた翌日月曜日の朝。トイレに行ったら、生理中のような真っ赤な血が・・・でも特にお腹も痛くないし、具合も悪くなかったため「ちょっとしたら治まるかな?」と様子をみることに。
しかし、時間がたてども出血はなかなか止まらず、さすがにまずいかなと産婦人科を受診しました。先生から「今は胎盤が作られているところで、その胎盤がぐらぐら揺れている状態です。この出血は胎盤からの出血になります。万が一胎盤がはがれてしまうと赤ちゃんが死んでしまいます。ちょっと出血の量が多いので1週間入院しましょう。」と言われ、初めてことの重大さに気が付きました。
私は現在妊娠14週。安定期といわれるのは妊娠16週。3人目の妊娠で、経過も良好。自分の体の健康を過信した結果、安定期に入る前に無理をしてしまったことに大いに反省しました。しくじり先生として、皆さんにお伝えしたい。妊娠中は赤ちゃんのことを最優先にして、自分の身体を大切にしましょう!
安静入院というのはとても退屈なもので、とにかく本を読んだりテレビを見たり、こうしてブログを書いたり、仕事をしたりと色々していました。初めは子育てから解放されたちょっとしたうれしさもありましたが、点滴をしているため部屋から出られない、お風呂にも入れない…私の血管が細いためか点滴が漏れて何度もうち直しをしたり…子どもたちに会いたくてホームシックになったり…と日常生活の有難みをひしひしと感じました(´;ω;`)
入院生活から4日たった頃ようやく出血が落ち着いてきて、予定通り1週間の入院で退院することができました。その後、1週間の自宅安静を経てようやく普段の日常に戻ることができました。自宅での生活では、主人や母の協力のもと子どものだっこなどお腹に負荷がかかる動作は極力避けるようにし、疲れたら休むように意識しました。職場でも、スタッフが気を遣ってくれ、極力歩き回らずに済むようサポートしてくれました。
今回の件で私が学んだことは2つ。
・妊娠中は赤ちゃんのことを最優先に考え、自分の体を大切にすること。
・周囲の人々の心遣いのおかげで普通の日常が送れていることを認識し、感謝の気持ちを忘れないこと。
出産は周囲の人々の協力が不可欠です。そのためにはまず勇気をもって「協力して欲しい」と伝えることから始めてみてください。その意思を伝えることで、きっとより良い関係性を築いていくきっかけになるはずですよ!