ともみ先生の“マタニティライフ”第13回 妊娠中のお口のケア
妊娠中に歯科医院を受診することに不安を感じている方は多くいらっしゃると思いますが、その必要はありません!!むしろ妊婦さんには積極的に、歯科医院を受診していただきたいです!第5回でも述べましたが、歯周病の妊婦さんは通常の妊婦さんに比べて7倍も早産になりやすいという報告があります。そして歯周病は痛みなく進む怖い病気です。
痛いところもないし~と歯医者に行かないでいるあなた!!痛みがでてからでは手遅れになってしまいますよ!むし歯の治療も同じです。痛みが強いと麻酔が効きにくく、地獄の苦痛の中、治療をしなければならなくなりますよ。「健康な赤ちゃんを産むために歯医者にいこう!!」「痛くならないように歯医者にいこう!!」をキャッチフレーズに、妊婦さんをみかけたらぜひ「もう歯医者には行った??」と声をかけてあげてください!
さて、私もさっそく出産前最後の歯のクリーニングをしてもらいました。日頃どんなに念入りにケアをしていても、小さな歯石やバイオフィルム(歯ブラシでは落とせないバイ菌の塊)は付いてしまうのです。歯科医院でのケアはPMTC「プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング」といい、日本語で言い換えると、「プロによる 機械を使った 歯のクリーニング」という意味です。
専用の機械と研磨剤で歯の表面にこびりついたバイ菌を綺麗に取り除いたあと、歯の表面の小さな傷を補修するペーストで再度全体を磨きます。そうしてあげることで、歯はつるっつるになります!!このつるつるの状態では、バイ菌はうまくくっつくことができなくなり、歯垢がするっと落ちやすくなります。
産後はお母さんの身体も回復に時間がかかったり、育児に追われたり、なかなか自分のことに手をかけられない時期が続きます。そのため歯科医院からも足が遠のきがちになってしまうことが多いので、出産前にしておきたいリストの中に「歯医者にいく!」も追加しておきましょうね(^^)